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外壁を張り始めました

外壁を張り始めました。
今回は一般的な窯業系のサイディングですが、親水セラという雨水で汚れが流れてきれいなままでいるという機能壁材です。 その他には光触媒塗装の光セラという商品等も使ったりしますが今回はお施主さんの選択ですので・・・

ところで、現在建築されている一般の住宅のほとんどは通気工法というので建てられています。
いわゆる商品名でいう「エアサイクル」みたいなものですが、外壁の下に通気層があり、そこを空気が流れることによって壁体内の湿気を排出する、ということを第一目的にしていますがそれに応じて通気工法用部材というのが取り揃えられています。 自然、この通気工法用部材を各社みなさん使っているわけですね。

ところが、通気工法用部材を使っても実質的に通気工法になっていないというケースがとても多いことを一般の方はご存知ありません。(一般の方どころか、施工しているハウスメーカーや工務店の職人もしらなかったりしますが)

通気工法用の材料を漫然と使っていただけで空気が入ってくる場所がなかったり出て行く隙間がふさがれていたり、ということが往々にして起こりうるのです。 これはとくに基礎部や1階屋根と2階外壁との取り合い部分などでおこりがちです。 空気の流れをよく理解しないままに施工してしまった、という場合、もちろん通気機能はなくなるわけです。

というわけで、この建物では一般的に使われる「通気工法用土台水切り」という部材を使っていません。
業界の常識がそのまま正しいか、というとそうでないこともあるという一例ですが・・・

通気層の中を下から壁体内の湿気が流れてゆき、軒天井などにあるスリットなどから排出される、というのもウソです。実際に実験してみるとそうではないようですね。
もっともらしい常識でこの業界はあふれかえっています。(笑)

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窓まわりは最終的に外壁を張った後、コーキング処理されます。そのための裏板です。 防水やシール材の厚さ確保の目的以外に、外壁シーリングには「3面接着の禁止」という原則があるのですがこうした裏あて材を使用してそれを防ぎます。
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by muramor | 2011-11-22 23:34