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床下時、金物他

ホールダウン金物などの構造金物を取り付け補強してゆきます。
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床の下地合板などを敷いてゆきますが、2階の梁の上にも合板を張ってゆきます。
これは水平剛性を出すためと、小屋裏の断熱処理と気密確保のためでもあります。
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そのため、合板の上にも防湿・気密のためのポリエチレンシートを張っています。
小屋裏に湿気や空気が逃げるのを防ぐためでもあります。 合板だけでもその効果はあるのですが透湿抵抗を考えるとこうした措置も必要になっています。ただし他ではあまりみませんけど・・・
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屋根下地となる野地板も一部張ってゆきます。
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# by muramor | 2011-10-13 23:16

上棟

いよいよ上棟です。 電動式の静かなクレーンをつかって一気に2階、小屋組みまで組み上げてゆきます。

午前中に安全のため仮設足場をくみ上げておきます。転落防止のネットや合板なども並べて足場を固めます。
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フレームは1820x910の区画になるように梁を掛け、それに厚い合板を乗せてゆきますが、水平剛性を確保する意味合いもあり、2x4などのプラットフォーム工法の利点を取り入れた在来工法ということになります。

# by muramor | 2011-10-11 23:06

土台敷き、柱建て

完成した基礎に土台を敷いてゆきます。
外周部基礎コンクリート上端にバリアシートと気密テープを貼ります。
これはシロアリ対策と気密のためですが、シロアリはスタイロフォームなどの断熱板の中を侵食しながらあがってくることがあるためです。 といっても、別にシロアリが断熱材を好んで食べるわけではなく、触れたものはなんでもかじるというのがシロアリだからですが、万が一ここを上ってきたときにこのバリアシートでシロアリが土台や柱に到達できないようにブロックする役割をはたします。

また、コンクリートからの湿気を防いだり、コンクリートと土台の隙間をふさぐための気密テープにより気密性能をあげるためでもあります。

土台は通常、防虫効果のもっとも高いヒノキチオールを発散する青森ヒバを使うのですが、今回は県産材という縛りがあるためヒノキをつかっています。

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引き続き1階の一部を建ててしまいます。 
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これにて今日は終了。 明日は足場を組んで、クレーンで一気に上棟です。

# by muramor | 2011-10-10 23:43

床下暖房と土間コンクリート

スラブ暖房のための温水配管をおこないます。
ワイヤーメッシュを敷きそれに架橋ポリエチレン管を固定してゆきます。
ワイヤーメッシュは基礎コンクリート自体に差し込まれた鉄筋にも結び付けられているのでスラブと基礎を連結し簡易な耐圧盤としても機能します。

べた基礎ではありませんが、こうしたことが実際に不同沈下する建物を止めるほどの効果を発揮することを経験してきています。

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さらにここにコンクリートを打ち込みます。床下の防湿効果やシロアリ対策にもなりますし、このコンクリートが蓄熱することで建物全体を一定の温度に保ちます。
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# by muramor | 2011-10-08 21:30

脱枠・スカート断熱・配管など

基礎コンクリートの枠をはずします。
コンクリートの両側に断熱板がきれいに接着されています。 直接雨風に当たらない効果もあり、この断熱板はコンクリートの中性化なども防ぐのではないかと考えています。

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北海道以外ではあまり見かけない工法ですが、基礎の外側にはスカート断熱と呼ばれる断熱板が地中に水平に埋め込まれています。
実はスカート断熱ともちょっと違う理論で施工されているオリジナルな工法です。 冬でも土中の温度を冷え込ませない効果があります。
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同時に水道の配管の逃げも行います。 工事が進行してゆくと足場の下敷きになったり、他の作業とぶつかるところなので先に逃げておくわけです。
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コンクリートを打つ際にスリーブを入れておいて後から孔をあけたりしなくてもいいようにしてあります。
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配管を通した後は隙間をウレタンで埋めておきます。気密を確保したり、水が浸入しないためでもあります。
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木材もあらかじめ加工して組み建てるばかりにしておきます。 多くの作業が同時進行してゆきます。
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今回は県産木材を20立米以上使うという目標がありますので柱は杉、土台はヒノキ、梁材は唐松を使います。 ただし唐松などは非常に暴れる木でもあり、そのまま使ったのでは時間とともに変形しねじれてしまいます。 そこで集成材として何枚もの板を貼りあわせたものを使います。

構造集成材として認定された品質がしっかりしたものを使うわけですが、ホルムアルデヒドなどの有害物質の放散も最低限におさえられてものでなくてはなりません。 ラベルにF☆☆☆☆とあるのはその印です。
 場合によっては基準値以下でも有害物質の発散がないわけではない、ということを批判する人もいますが、実際測定してみると測定器では検出できない値であることも事実で、特別極端なアレルギーを心配する人以外は問題ないというのが結論です。
 もちろん、換気システムなども最高級のものを使います。
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# by muramor | 2011-10-07 23:40